カードローンの基礎知識 Basic knowledge

はじめに

カードローンは、コンビニなどに設置されているキャッシュディスペンサーやATMでお金を引き出して、借りられるため、ちょっとした用立ての際にはとても便利なサービスです。最近は大手銀行でもカードローン・サービスに参入し、CMなどでも日常的に宣伝していますからご存知の人も多いと思います。カードローンは、申し込みの時点において、利用限度額が設定されていて、その利用限度額内であれば、近くにあるキャッシュディスペンサーやATMでいつでも借入、返済ができるローンです。

カードローンで借りたお金を何に使うかは、借りた人の自由ですが、そのかわり金利は多少、高めに設定されているのが一般的です。
例えば、10万円を30日間借りた場合には約1,400円の利息がつきます。これを10回払いで返済する場合には、利息は約7,900円(元利金等返済の場合)となります。
預貯金の金利が0.03%前後というご時世に、これは決して安くない金利です。各社の金利は6%~28%前後と幅広いので、よく比較してできるだけ金利の低いところを選ぶのが賢い使い方といえます。

しかし、このようなカードローンにおいても、少ない金額ですぐに返済できる範囲ならば、ただ単に高いから使わないということとは少し異なります。
1万円を30日間借りた場合の利息は、金利17%の場合であれば約140円、金利6%ならが約50円です。
土日や祝日に銀行時間外のときに預金を引き出すと105円の手数料を支払う必要があります。
他行から引き出す場合には210円ですから、週末に手元のお金がなくなってしまった場合などには、 預金を引き出すよりもカードローンを利用したほうが有利になる場合もあるのです。

ただし、これは金利によって、また返済日までの日数によっても異なりますので、 自分の利用しているカードの金利や締め日(○日締め、翌月○日払い 等)をチェックして、 あらかじめ利息を計算してから利用するかどうかの判断をすることをオススメします。

しかしながら、カードローンは「カード発行時も申込書を郵送するだけ」或いは「店頭で自動契約機で申し込みをするだけ」など、比較的に心理的なプレッシャーも少なく、簡単に利用できる分、借りすぎには要注意です。

カードローンの選定基準は4つ。
いまの自分に最適なカードローンを選ぼう!

  1. 年利
    当然のことながら、利率が低いものを選べば、同じ金額を借り入れても返済総額は少なくてすみます。そして一般的に、銀行系カードローンは金利が低く、消費者金融系は金利が高いといった傾向があります。
    ただし、短期間で返済できるのなら、消費者金融系カードローンにもあるサービス「一定期間無利息」を利用すれば利息を支払わずにすむケースもありますからよく調べて賢く利用しましょう。
  2. 返済のしやすさ
    利率の次に注目したいのが、返済のしやすさ、といえます。借りた後は、「延滞しない」、「なるべく早く返す」ことも考えて利用しなければなりません。出金できるATMは多いのですが、入金できるATMはどこのものが利用できるかがポイントとなります。
    それは、借入れは簡単にできたけど、返済しに行くのが面倒で延滞してしまった、などということは絶対に避けるべきだからです。銀行系カードなら、系列銀行の預金口座があれば、自動引き落としでの返済が可能ですので毎月必ず入金に行くことに自信がない人は、このような防衛策も必要でしょう。
  3. 利用限度額
    ある程度まとまったお金が必要な場合は、利用限度額の比較も必要になってきます。各カードの利用程度額は、200~300万円となっているところが多くなっています。
    しかしながら、当初の申込みで借入れできるのは100~200万円、そして、通常50万円以上の借入れには
    収入証明が必要になったり来店が必要になったりしますので、そう簡単に多額の借入ができるわけではないのです。 また、いくら金利が低いものを選んでも、借入額が多くなれば、返済総額は膨らみます。
    利用額が大きいときには、他に利用できる目的別ローンはないかも検討してみましょう。
  4. 審査回答時間
    急いでいる場合には、どのくらいで審査結果が出るのか、も重要となってきます。早いものでは、なんと1秒というものも。そして、その後30分程度で振り込みも可能となっています。
    また、金利が低いものは、審査回答時間が長めになっている傾向があります。ですから、少しでも有利に借入をするためには、十分な準備時間も必要、とも言えます。